TRAINING PROGRAM

自動運転開発実践プログラムセンサ・認識から車両制御までを実装し、走らせる開発演習

シミュレーター環境で仕様検討から実装・走行評価までの各工程を自分で担い、繰り返し実践します

WHY

分業化で狭まる知識と経験の範囲

システムの複雑化と分業化により、技術者の知識と経験は狭い範囲にとどまりやすいです。

技術領域×開発プロセスの担当範囲マトリックス

技術領域の分業化

関連技術やシステム全体を理解する機会が少ない

担当領域の専門性は高められる一方、隣接する技術とのつながりや、車両システム全体の中での役割まで学ぶ機会は限られる。

開発工程の分業化

車両開発の一連の流れを経験する機会が少ない

OEMやサプライヤでの役割分担が存在する。また、車両に実装して走らせて評価する機会はコストと安全の制約からも限られる。

分業化により、日常業務やOJTだけでは、体系的な「知識」と開発工程を通した「経験」の獲得に時間を要する

APPROACH

センサ・認識から車両制御までを
一人で実装し走らせる開発演習

一人一台のシミュレーター環境で仕様検討から実装・走行評価までの各工程を自分で担い、繰り返し実践します。

仕様検討→実装→走行テスト→データ解析・評価の4工程循環図

自ら実装した結果をすぐに走らせ、車両挙動とデータで確認することで、個々の技術だけでなく、技術同士のつながりを一連の開発として理解していきます。

  • 自社開発の車両運動モデルで車の動きを可視化
  • 一人一台をブラウザで利用可能

PROGRAM

段階的に学ぶ
自動運転開発実践プログラム

車両制御の基礎からセンシング技術とその応用まで、量産ADAS開発で必要な領域を段階的に学びます。

各モジュールで学習・実装・走行評価を繰り返しながら、技術テーマと難易度を段階的に広げていきます。

MODULE 11〜2か月目

自動運転システムと車両制御の基礎

  • 自動運転システム概論
  • 目標経路設計アルゴリズム
  • 加速・減速制御(PID)
  • 操舵制御(Pure Pursuit)
MODULE 23〜4か月目

自己位置推定と車両制御の応用

  • 操舵制御(LQR)
  • 自己位置推定の手法
  • GNSS/IMUの利点と欠点
  • カルマンフィルタ
MODULE 35〜6か月目

モデル予測制御とセンサフュージョン

  • モデル予測制御(MPC)
  • 最適化問題
  • 各センサの特徴とセンサフュージョン
  • 障害物回避制御

学習時間の内訳

1名あたり 合計 約60時間

ワークショップ 21時間eラーニング・開発課題 30時間レース大会 9時間

※各モジュールはワークショップ7時間+eラーニング・開発課題10時間+レース大会3時間。実施内容により変動します

こんな技術者の育成に

  • 新卒・若手技術者
  • 車載ソフトウェア・制御開発エンジニア
  • モビリティ領域に新たに関わるソフトウェアエンジニア

LEARNING CYCLE

各モジュールの学習サイクル

仕様の考え方から実装・走行評価までを1モジュール(約2か月)のなかで一周し、それを3回繰り返します。

  1. 01

    ワークショップ

    1日(10:00〜17:00)

    仕様の作り方と実装の仕方をつかむ

    • 自動運転に求められる要求と仕様の考え方
    • アルゴリズム講義と実装演習
    • アルゴリズムを走行させ評価方法を確認
    ワークショップのようす
  2. 02

    eラーニング・開発課題

    約1〜1.5か月

    実装と走行評価を繰り返して定着させる

    • 講義動画で復習
    • 開発課題で実装と走行評価を繰り返す
    • 理解度テストで到達度を確認
    開発課題に取り組むようす
  3. 03

    レース大会

    3時間

    自分のアイデアで実装し他者と比べる

    • 開発課題の発展的内容に取り組む
    • 自分のアイデアで開発した機能・アルゴリズムを初めての走行環境で評価し、考察
    レース大会のようす

EXERCISE

開発演習のイメージ(入門編)

「追従性・安定性・ロバスト性」の指標を基に開発演習を行います。

講義で学んだ制御アルゴリズムを実装し、走行データを確認しながらパラメータや実装を調整します。結果の違いを車両挙動とデータの両面から確かめます。

PID制御の開発課題

目標速度に追従させるためのパラメーター調整

演習スライド
テストコースで速度制御の実験をしよう(演習スライド)
走行データ
Kp調整による速度追従の変化

Pure Pursuitの開発課題

経路追従の横ずれに注目し、制御の特性を確認

演習スライド
Pure Pursuitアルゴリズムの特徴をシミュレーションで確認する(演習スライド)
走行データ
経路追従の走行データ(図版は差し替え予定)

WHY RACE

レース形式を採用する3つの理由

VMLは実装内容の評価と学習環境の両面からレース形式を採用しています。

  • 1. 客観評価と両立の訓練

    ラップタイムと走行データで実装を客観評価し、相反する要求の両立を訓練できる

    • タイム短縮と安全・安心の指標は相反する。両立させる開発は量産開発と同じ構造の課題
    • 限界付近を何度も試すことで制御と車両運動の限界を見極める力が身につく
  • 2. 全体を俯瞰できる環境

    「走る・曲がる・止まる」につながる機能を抽出し全体を俯瞰できる

    • 法規や安全規格で複雑化した量産システムから走行機能だけを抽出
    • センサ・認識から車両制御までのつながりを1台で通して確認
  • 3. 反復と比較の動機づけ

    仕様検討・実装・テスト・評価のサイクルを何度も回したくなる競技形式

    • 共通条件で競うため実装の良し悪しの差が明確に出る
    • 他者のアプローチと比較でき学習を続ける動機を保てる

OUTCOME

受講効果 - 自動運転開発実践プログラム

体系的な知識と自ら実装・走行した経験を積み上げ、システム全体を踏まえて担当領域で専門性を発揮できる状態へ引き上げます。

受講前受講後
自動運転システムの理解センサからソフトウェアまでの原理と仕組みを体系立てて学ぶ機会が限られるセンサ入力から認識・判断・制御、車両挙動、性能評価のつながりを体系的に理解している
車両運動と制御の理解制御入力と車両挙動の関係を、実装・走行・データ解析を通して学ぶ機会が限られる車両運動と制御の原理を理解し、自ら実装して走らせた経験をもとに、車の動きをイメージしながら開発できる
担当領域の専門性の深化担当領域の専門性と開発ツールの使い方は身についているが、関連機能とのつながりを踏まえて開発する経験は限られるシステム全体の理解と自ら実装・走行した経験をもとに、担当領域で関連機能とのつながりを意識した設計・実装・提案ができる

※3モジュール・約6か月(1名あたり約60時間)の受講による変化

OFFERING

継続育成を中心とする3つの提供形態

短期での効果検証から継続的な人材育成、個社課題に応じたプログラム設計まで対応いたします。

標準

自動運転開発実践プログラム

未経験者からエキスパートまでの育成に対応

◆ 短期プログラム(入門編)

1モジュール/約2か月 — 基礎知識を体系的に学ぶ

◆ 半年育成プログラム(システム制御編)

3モジュール/約6か月 — プロジェクトへのアサインを目指す

◆ 年間育成プログラム(システム制御編+次世代AI編)

5モジュール/約12か月 — 次世代技術まで扱える応用人材へ

導入検証

まず効果を確認したい場合

  • 入門ワークショップ(1日)

長期プログラムのワークショップのみを単体で実施

個社最適化

組織に合わせた育成を実現

  • 個社別育成プログラム共同開発

貴社の開発環境・育成課題に合わせカリキュラムを共同設計

合同研修のご案内

企業ごとの個別開催のほかに、他社の技術者とともに学ぶ合同研修も開催しています。 まずは少人数で研修内容を体験したい場合にもご活用いただけます。次回開催: 2026年10月2日(金)10:00〜17:00 自動運転開発実践コース 入門編

OUR TRACK RECORD

導入実績と受講企業からの評価

自動車メーカー・Tier1から車載ソフトウェア開発企業まで導入いただいております。

受講企業と満足度

4.8/ 5.0(6社平均)
  • 株式会社SUBARUさま4.8
  • 自動車メーカーさま4.6
  • 車載システム系Tier 1さま4.8
  • 車載ソフトウェア企業さま4.9
  • 株式会社ブリヂストンさま5.0
  • トヨタ技術会さま(有志研修)4.7

※満足度は各研修終了後の受講者アンケートの平均値

SUBARU技術者育成インタビュー

長期研修プログラム提供の実績

株式会社SUBARUさま

年間プログラムの提供(育成課題に合わせて内容をカスタマイズ)

受講者の声

座学だけでは分かりにくい概念を、実際の車両の動きを見られるシミュレーションを用いて目で見える形ですぐ理解できる点がとてもよかった。
― 車載システム開発・3年目
座学と実習のバランスがとても良く、インプットした知識や手法をすぐにシミュレーション上でアウトプットできるのが学びやすかった。
― Tier1技術者・新入社員
現場の実装と各技術者の知見の『乖離』をどう埋めるのか。VMLの研修は、そこをうまく橋渡しする形で設計されていると感じました。
― マネージャー

SDV SKILL MAP

SDVスキル標準 技術マップ上の位置づけ

2030年に約5.1万人のソフトウェア人材不足が見込まれる中、自動車技術会と経済産業省は2025年3月に SDVスキル標準を策定しました。この技術マップを踏まえ、VMLの各研修プログラムが、どの領域をカバーしているかを示します。

自動運転開発実践プログラム車両制御開発実践プログラムSDV開発実践プログラム
エンジニアリング共通ソフトウェア共通自動車共通機能・サービス固有
基礎技術制御理論PID/Pure Pursuit/LQR/MPC信号処理・フィルタ/最適化理論/ML・DL基礎アルゴリズム・データ構造探索/経路計画車両運動学運動モデル/ステアリング角導出
要素技術センサ技術/計測技術カメラ/レーダー/ライダー/GNSS/IMU機械学習/深層学習・DRLLLM/Transformer異常検知AI自動運転パイプライン認知→判断→制御パワートレイン・シャシー制御走行計画・障害物回避/E2E・VLM・VLA/生成AI×自動運転車載AIエージェントLLM/Function Calling/自然言語入力→車両機能制御
開発・運用技術シミュレーション技術VMLシミュレーター/走行テストソフトウェアコード作成PythonAIモデル学習・評価走行データ解析/開発サイクル/AIモデルの車載応用
法令・規格安全規格ISO 26262/SOTIF/ISO 21434/SAE J3016

※出典:経済産業省「モビリティDX戦略 2025」、自動車技術会「SDVスキル標準解説書」(2025年3月)

INSTRUCTOR

講師紹介

自動運転開発とモータースポーツ、両方の現場を経験したエンジニアが研修を設計・担当します。

山下 洋樹 - Hiroki Yamashita

Virtual Motorsport Lab Inc. 代表取締役 / Founder & CEO

山下 洋樹

Hiroki Yamashita

専門:自動運転・車両制御設計とデータ解析

自動車メーカーの自動運転開発部門にて、先進運転支援システムの開発に従事。車両制御・システム評価を軸に、量産開発における設計・実装・検証プロセスを経験。その後、欧州モータースポーツの現場で、車両制御・走行データ解析に携わる。ドイツF3チームでのEuroFormula Open、Toyota Gazoo Racing Europe GmbHでの世界ラリー選手権(WRC)におけるタイトル獲得に貢献。

欧州在住中の2022年にVirtual Motorsport Lab Inc.(VML)を創業。自社開発のシミュレーターを活用し、自動車・モビリティ業界向けの技術者育成と技術検証を支援。法人研修のほか、大学・学会などでの講義実績も多数。

FAQ

技術者育成サービスに関する
よくあるご質問

研修内容について

A.

継続育成を中心に、3つの形態でご提供しています。標準の自動運転開発実践プログラムは1モジュール(約2か月)を単位とし、短期プログラム(入門編・1モジュール)/半年育成プログラム(3モジュール)/年間育成プログラム(5モジュール)からお選びいただけます。まず効果を確認したい場合は入門ワークショップ(1日)のみの単体実施、組織の育成課題に合わせて設計したい場合は個社別育成プログラムの共同開発にも対応します。少人数でのご受講には、他社の技術者とともに学ぶ合同研修もご利用いただけます。

A.

標準プログラムの代表的なカリキュラム例については、カリキュラム詳細ページでご紹介しています。各プログラムのトピック構成、講師資料の例、年間育成プランの構成などをご覧いただけます。お客様の業務文脈に合わせたカスタマイズも可能ですので、お気軽にご相談ください。

A.

標準で含まれます。各モジュールは「ワークショップ(1日)→eラーニング・開発課題(約1〜1.5か月)→レース大会(3時間)」で構成され、eラーニング・開発課題は学習時間の約半分を占めます。講義動画での復習に加え、開発課題で実装と走行評価を繰り返し、理解度テストで到達度を確認する、学びの定着を担う中心的な工程です。受講後も自己学習・自己研鑽用の教材として継続してご利用いただけます。

A.

各モジュールの最後に実施する、3時間程度の競技形式のプログラムです。開発課題の発展的な内容に取り組み、自分のアイデアで開発した機能・アルゴリズムを初めての走行環境で走らせ、ラップタイムと走行データの両面から評価・考察します。共通条件で競うため実装の良し悪しの差が明確に出るほか、タイム短縮と安全・安心という相反する要求の両立は量産開発と同じ構造の課題です。他の受講者のアプローチと比較でき、学習を続ける動機づけにもつながります。

研修の実施について

A.

1モジュール(約2か月)を1サイクルとして、「ワークショップ(1日)→eラーニング・開発課題(約1〜1.5か月)→レース大会(3時間)」を繰り返します。半年育成プログラムは3サイクル、年間育成プログラムは5サイクルで、モジュールごとに技術テーマと難易度を段階的に広げていきます。同じ受講者の方に継続してご参加いただく前提の設計で、1名あたりの学習時間は半年で約60時間です。ワークショップとレース大会の開催日は、貴社のご都合に合わせて事前に調整いたします。まず短期プログラム(入門編)で1サイクルを試し、次年度から半年・年間へ広げていく進め方も可能です。

A.

プログラムによって異なります。車両物理を制御プログラムに落とし込むため、プログラミング・数学・物理の基礎知識があると理解が深ります。
ただし、開発経験や前提知識がなく、はじめて自動運転を学ぶ方に向けた「短期プログラム(入門編)」から徐々にステップアップも可能です。お気軽にお問合せください。

A.

お客様の会議室での出張開催、またはVMLが提携するPCルームでの開催の両方に対応しています。お客様のご都合・人数規模に合わせて、最適な開催形態をご提案します。オンライン開催も応相談です。

A.

環境構築は不要です。VMLのシミュレーターはWebブラウザ上で動作する設計のため、業務用の標準的なPC(特別なハイスペック構成は不要)でそのまま受講いただけます。インストール作業や事前セットアップに時間を取られず、研修当日からすぐに実装演習に集中できます。

A.

1回の研修あたり10〜20名程度を推奨しており、最大で50名規模まで対応可能です。VMLの研修はハンズオン形式(シミュレーター上での実装演習)が中心となるため、講師に加えてサポートスタッフが個別の開発体験を伴走支援します。参加者一人ひとりが詰まりなく「実装→走行→データ解析→改善」のサイクルを進められるよう、手厚いサポート体制を整えているのがVML研修の特徴です。

信頼性・契約について

A.

大手OEM・Tier1サプライヤー様との取引実績があり、秘密保持契約(NDA)・個別契約書での対応が可能です。お客様の社内規定に応じた契約形態をご相談いただけます。法務面の確認は弁護士と連携しながら対応いたします。

A.

育成内容・規模・カスタマイズの度合いにより異なるため、個別お見積もりでご提案いたします。お問い合わせフォームよりご相談ください。

自動運転・車両制御を担う
エンジニアの育成を支援します。

対象となる技術者や育成課題に応じて、半年・年間の標準プログラムを中心に、短期間からの実施や個社最適化も含めてご相談いただけます。

CONTACT

技術者育成サービスのご相談

育成内容のご相談、お見積もり、シミュレーターのデモご希望など、お気軽にお問い合わせください。

お客様の課題に合わせて、最適な研修設計をご提案します。

ご相談内容必須